資産と負債との差額が純資産(資本)になるという関係を算式で表現したもので、以下のようになります。
資産一負債=純資産(資本)
個人企業の場合、営業途中の資本額を算出しようとするときは,現在その企業が所有している資産の総額から負債の総額を差し引いて算出します。その差引正味財産のことを、簿記では資本、もしくは正味資産,純資産,純財産と呼びます。借入金など、その他の他人資本のことは自己資本と呼びます。
上記で紹介した資産等式の他にも、資産、負債、純資産(資本)を計算する算式があります。それが、貸借対照表等式です。これは、貸借対照表上では右側と左側との合計額は常に一致する、という簿記の基本的な
考え方を表しています。貸借対照表等式は以下のように表現できます。
資産=負債+純資産
●資本等式と貸借対照表等式の考え方
資本等式と貸借対照表等式は、異なる考え方に基づいています。資本等式は財産=資本という等式が基本です。資本を増加させるものを積極財産(資産)とし、減少させるものは消極財産(負債)として、その差額を正味財産(資本)とする考え方です
貸借対照表等式も、財産=資本という考え方ですが、財産のとらえ方が異なります。財産とは、企業が運用するすべての価値ととらえ、その調達方法の分類として、他人資本と自己資本に分けます。他人資本とは債権者から調達したものです。自己資本とは、資本主または株主から調達したもの、企業活動の結果として蓄積したものをいいます。
村山由美子税理士事務所
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