企業が資金を調達する時のコスト。借入に対する利息の支払い、株式に対する配当の支払いと株価上昇期待といったものがあります。
資金を調達する際、資金を提供する側にメリットがなければ資金の提供をしてもらうことはできません。そのメリットを提供するためにかかる
コストが、資本コストです。
●資本コストの種類
資本コストは、負債資本コストと株主資本コストで構成されています。
企業が資金調達をする場合、資本コストには、調達方法によって負債に計上するものと、資本に計上するものの2種類があります。それが、負債資本コストと株主資本コストです。
・負債資本コスト
負債資本による調達の代表的なものが借入です。借入の利息が、負債資本コストになります。
・株主資本コスト
株主資本コストによる調達とは、投資家に株式を購入してもらうことです。株を購入する投資家は、高い利回りを期待しています。こういった期待利回りのことを、株主資本コストといいます。
このように、資本コストには、負債資本コストと株主資本コストがありますが、通常、資本コストとして用いられるのは、負債資本コストと株主資本コストを加重平均した、加重平均資本コストです。
●資本コストの具体的な例
・資金調達にかかわるコスト
・銀行、社債などの投資家、株主が期待するリターン(要求される収益率)
・投資判断の基準となる収益率(事業が将来、生み出すであろうフリー・キャッシュフローを現在価値に割り戻す際の割引率)
・業績評価の基準(事業が越えなければならないハードルレートとしての収益率)
村山由美子税理士事務所
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