資本金

企業の状況や信頼性などを判断するポイントにもなっている資本金。この資本金とは、株主からの出資額です。株主からの出資額すべてが資本金になるわけではなく、商法に基づいて決定された一定の部分をいい、法定資本とも呼ばれます。

たとえば、A社という企業の状況を判断する際、A社の会社案内などに「資本金1千万円」という記載があったとしても、現状のA社に1千万円があるとは限りません。設立時に株主から1千万円を集めたA社は、会社を運営するため、仕入れや従業員の給与の支払い、設備投資などに、資本金の1千万円を
使っていくことになります。経営が順調で設備投資などもうまくいき、A社の価値が1千万円以上になる場合もあれば、財務状態が芳しくなく、資本金の1千万円を使い果たしている場合もあるのです。
資本金とは、会社の設立時に「株主から集めることができた額」をあらわすものというとらえ方もできます。そのため、企業の現状の価値をあわらす数値ではないといえるでしょう。