株主が払込をした金額のうち、資本金とした金額を処理するための勘定科目で、資本金、資本剰余金または欠損金の科目に分かれます。
企業財産の増減を記録・計算する実体勘定のひとつであり、企業の所有者への帰属分を示す持分(出資)に応じて有する権利義務の総体を示す勘定です。そのため企業資本の調達源泉に着目し、出資金勘定ともいいます。
●資本勘定にかかわる連結決算
資本勘定に関連して連結決算を行う場合は、親会社の投資と連結子会社の資本は対応するため、両者を相殺消去して、子会社の資産・負債を明確にします。 こうした処理を行う理由は、親会社が行った投資の実質的な内容が子会社の純資産を意味するためで、親会社と子会社との間で行われた内部取引と等価であると考えられるためです。
●国際収支項目での資本勘定
資本勘定は、企業の資本金の勘定項目の他、国際収支項目にもあります。国際収支項目の場合、国際間の資本取引によって生じる受け払いの関係を示す勘定、資本収支のことをいいます。
国際収支とは1年間の国際取引の受け取りと支払いの勘定の記録で、国家の家計簿のようなものといえるでしょう。
村山由美子税理士事務所
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