所得税の税率

所得税の計算に用いるものに、税率があります。所得税の計算は以下の5つのプロセスで計算しますが、第3のプロセスで登場するのが税率です。
【所得税を計算する5つのプロセス】
(1)それぞれの所得(10種類)を計算し、合算する。
(2)各種所得控除(14種類)を所得金額から控除する。
(3)所得税の金額を計算する。
(4)申告する税金の額を計算する。
(5)納付する税金の金額を計算する。
第1と第2のプロセスによって 総所得金額‐所得控除=課税総所得金額を算出することができます。 この課税総所得金額に、税率をかけて所得税の金額を計算することができます。
計算式は以下のようになります。
課税総所得金額×税率=所得税額

●所得税の速算表
所得税の税率は、分離課税に対するものなどを除くと、5%~40%の6段階があります。
課税される総所得金額(1,000円未満の端数金額を切り捨てた後の金額)に対する所得
税の金額は、下記の速算表を使用すると簡単です。
所得税の速算表を見るとわかるように、所得の金額が高いほど、税率も高くなります。

所得税の速算表
課税総所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超 330万円以下 10% 97,500円
300万円超 695万円以下 20% 427,500円
695万円超 900万円以下 23% 636,000円
900万円超 1800万円以下 33% 1,536,000円
1800万円超 40% 2,796,000円

(例)課税される所得金額が、700万円の場合
税額は速算表で、 課税総所得金額×税率‐控除額 で計算します。 700万円の人の場合 は、以下のようになります。
700万円×0.23‐636,000=974,000円

●平成11年分から平成18年分までの速算表
平成18年以前は、所得税の税率が現在とは異なるため、平成11年分から平成18年分まで の所得税は、以下の速算表を使用します。
課税総所得金額 税率 控除額
330万円以下 10% 0円
300万円超 900万円以下 20% 33万円
900万円超 1800万円以下 30% 123万円
1800万円超 37% 249万円